感謝は人を幸福にする
一人の12歳の男の子の話です。
いつものように、台所でいやいやながら皿をふいていたところ、
大皿を落として,割れてしまいました。
見守っていた母親との間に、長い沈黙が続きました。
考えてみてください。
あなたがその時の母親だったらどうしていたでしょう?
やがてその子の母親が言いました。
「幸平君,あなたは今までずっと皿ふきを手伝ってくれたけれど,
お皿を落としたのはこれが初めてね。
記録的なことだと思うわ」。
するとどうでしょう?
男の子の心配そうな表情は一瞬に消え,母親を見てにっこり笑いました。幸福です。
時宜にかなった母親の感謝の言葉一つで,
息子も母親もその日一日,不愉快な気持ちで過ごさずにすんだのです。
感謝の言葉ひとつで、状況は苦々しさから、明るい幸福な状況へと
一変したのです。
感謝は健康とストレスに関係する
前にも述べたように、作家のマーク・トウェーンは,
「優れた賞賛の言葉を受けるなら,2か月は飲まず食わずでも
生きてゆけるくらいだ」と言ったことがあります。
カリフォルニア大学のロバート・エモンズ教授は感謝について長年
研究してきました。
それによると「感謝に関する研究を通して分かってきたことだが,
人々が日々の問題,とりわけストレスに対処し,自分に対して
積極的な見方をする上で,感謝の念を抱くことは非常に有益である」
と述べています。
感謝を抱いて生活する人のほうが、健康的で、長生きすることは医学会で、
よく知られているのです。
幸福感と直接関係する感謝の気持ち
次の調査結果も興味深いものがあります。
米国のカリフォルニア大学リバーサイド校の研究者は,研究対象の人たちに"感謝日記"をつけるよう依頼しました。
ありがたく感じたことを日記に書くのです。
6週の間に,研究対象の人たちが前よりも生活に満足していると実感するようになったということです。
あなたの生活は今どうですか?
満足していますか?それとも不満が募っていますか?
それは、あなたがどれほど、お金や、物を持っているか、健康か病気がちかにかかっているのではありません。
どれほど感謝の気持ちがあるかに大きく依存しているのです。
練習ノート
これから一週間、ありがたく思うことを、ノートに毎日書いてみてください。そうする際の注意事項があります。あまり意識しなくても気づくことだけではありません。どんな小さなことでも、ありがたく感じるようなもの、あるいは感謝するべきものを、発見するように意識してください。
そのためにはノートを持ち歩いたり、あるいは、携帯電話のメモ帳などを利用して、すぐにメモできるようにしてください。
それを一週間続けてみてください。
たった一週間で、驚くほどたくさんのことを発見し、かなり幸福感が増し加わっているはずです。
そのこともノートに記してみてください。そして、家族に発表してみてください。


